スターリングシルバー製の懐中時計用チェーン。
イギリスでの呼び名はアルバートチェーン。
ヴィクトリア女王(1819-1901)の配偶者であったアルバート公(1819-1861)が身につけていたことにちなんで名付けられ、ヴィクトリアン期からエドワーディアン期にかけて流行しました。
Tバー(T字のパーツ)をベストのボタンホールに通し、チェーン先端のクリップに懐中時計を取り付けます。
もう一方のチェーンの先端にフォブと呼ばれるシルバーのチャームやロケットなどを付けたりもできる、遊び心のあるおしゃれなアクセサリーです。
こちらはトロンボーンと呼ばれる長いチェーンリンクが特徴。
トロンボーン型にも様々なデザインがありますが、これはチェーンリンク本体に縦に模様が入り、両サイドにリングの飾りが付いたとても手の込んだデザインです。
クリップにスターリングシルバーを示す「925」の刻印。
反対側のチェーン先端の丸カンに、工房マーク「DSW(David Scottwalker)」
アセイマーク(検定地):シェフィールドのインポートマークと「925」
デイトレター(製作年):1998年(Y)
このことから、1998年にシェフィールドに入ってきたシルバーウェアということになりますが、チェーンは90年代のヴィンテージ品というよりは、時代を経たアンティークの風合いがあります。
Tバーに刻印があり、片方に工房マーク、もう片方におそらくスターリングシルバーを示すライオンパサント、アセイマーク(検定地)、デイトレター(製作年)が入っていると思われるのですが、字がつぶれていて解読不能でした。
あくまで憶測ですが、シェフィールドに入ってきたのは1998年で、チェーン自体はもっと古いものではないかと思われます。
今ではウォッチチェーンとしてではなく、ネックレスチェーンとして楽しむ方も多いとのこと。
こちらは全長470mmと長さもありますので、ネックレスとしてもお使いいただけそうです。
少々の擦れや小傷などありますが、ヴィンテージ品につきご了承ください。