ヨーロッパには「銀のスプーンをくわえて生まれた子供は幸せになれる」という言い伝えがあります。
銀は一生食べ物に困らない「富」の象徴であると同時に、毒に反応する性質から「魔除け」や「健康」を守るものとも考えられてきました。
そのため、赤ちゃんの将来の繁栄を願う贈り物として、銀のスプーンは長く親しまれてきました。
20世紀に入ると、鉄道網の発達や旅行の普及によって観光地を訪れる人々が増え、旅の思い出として手軽に持ち帰ることのできる土産物が求められるようになります。
こうした背景の中で、銀のスプーンを贈るという伝統と結びつき、小ぶりで装飾性に富んだスーベニアスプーンが誕生し、ヨーロッパだけでなく世界中で流行しました。