イギリス北西部、テームサイドで19世紀後期に創業されたJacobsen, Welch & Co社の紙製ボックスです。
同社はテームサイド・ハイド地区の広大な一角に、ニュートン・ミル(Newton Mill)と呼ばれる大工場を擁し、当時まだ珍しかったカラー印刷を施したノートパッドやギフト用のペーパーアイテム、カード、書籍用の高級紙の製造などで知られていました。
当品はキャビネット判(7インチ×4.5インチ=約180mm×110mm)の白色便箋120枚入りボックスとして作られたもので、高品質の便箋、封筒、メモパッド等のステーショナリーを扱う同社オリジナルブランド、「ウォルドーフ・クラブ」(Waldorf Club)から販売されていました。
相当に古いペーパー・ボックスですので、キズ(画像4・9・10枚目参照)や経年による劣化、退色が全体に見られますが、紙の品質が良いためか、箱自体はしっかりとしています。
また、使用痕から、以前の持ち主も写真・手紙の入れ物として使用していた様子が確認できます。(画像3枚目、側部を参照)