イギリス、カールトン・ウェア社(Carlton Ware)のスパイスセット/Cruet setと匙(さじ)です。
20世紀末、惜しまれつつも閉業※2した同社は19世紀の創業以来、高いデザイン性と妥協の無い仕事ぶりで、一貫して高水準のコレクタブルウェアを世に送り出してきたことで知られています。
時に派手好みと揶揄されることもあったそうですが、イギリスの陶芸史における役割と、ポタリ―・デザインの発展およびその牽引の一翼を担った窯元であることは間違いないでしょう。
1950年代はカールトン・ウェアの歴史の中で最も"実り多い"時代と呼ばれ、事実、多種多様なコレクタブルウェア・シリーズがこの時期に発表されています。
こちらも当時生産され、今でも根強い人気を誇る"Windswept"シリーズのテーブルウェアで、ご覧の様に朴訥とした愛らしいお品です。
※サイズは全てmm表示となっています
※ピース別サイズ
■ソルト/幅:45×40 高さ:70
■ペッパー/幅:45×40 高さ:70
■マスタードポット/ 幅:45×60 高さ:55
■匙/長さ:120 柄幅:25
■トレー/幅90×180 高さ:20
※2創業者一族最後の経営者、フレデリック.C.ウィルトソー氏が1966年に身罷られて以後カールトン・ウェア社は徐々に衰退し、1992年、その歴史に幕を下ろしました。
その後、1997年にフランシス・ジョセフ氏の手により復活。小規模ながら現在もブランドとしての命脈を繋いでいます。