イギリスのダービー州で20世紀前期に生産された、ロバッツ社の陶器製キャセロール・ポット。
「キャセロール」とは持ち手の設えられた蓋付きボウル、ないしそれを用いて作る料理の事です。
同社は陶器産地ダービー州のラングレー・ミルで19世紀から20世紀中頃にかけて操業していたメーカーで、1950年代末に同州の筆頭メーカーであるデンビー社の傘下に入り、以降は「デンビー・ラングレー」と総称されるコレクタブルアイテムの生産拠点となったことでも知られています。
因みにこのお品が作られた戦後間もない1940年代末から50年代、ロバッツ社はダービー州の大資本ジェームズ・オーク社※の傘下で陶器製の生活用品※を主軸に生産を展開していました。
このようなストーンウェアの温かみのある製品は上述したデンビー傘下の時代にもラングレー・ミルの工房で引き続き作られており、ロバッツ独自のスタイルを垣間見ることが出来ます。
欠けヒビは有りませんが経年に伴う染み(画像6・7枚目参照)が見られます。ご了承の上お買い求めください。