「フィリグリー」とは古くからある技法で、細い金銀の線を曲げつなぎ合わせてデザインを作るもの。
少量の金で大きなデザインを作れることから、金が不足していたジョージアン時代に多用されました。
こちらのバングルの金属は金銀ではないのですが、フィリグリーで作られたアンティークスタイルのバングル。
アメリカのコスチュームジュエリーメーカーWINARD製で、このメーカーが得意としていた12カラットゴールドフィルド(金張り)仕上げが施されています。
バングル内側に「12KGF」の刻印がありますが、12KGFとは商品の総重量の1/20以上の12金でメッキされているという意味です。
金メッキよりはるかに層が厚く、また熱で圧着しているため剥げにくく、本物のゴールドに近い風合いが楽しめます。
肌馴染みの良い12金張りの細身のバングルにはフィリグリーによる繊細な模様が美しく、アンティークジュエリーのような雰囲気が楽しめます。
WINARDのジュエリーは他のメーカーと比べて生産量が少なく、流通量も少ないと言われています。
さらにフィリグリータイプのバングルはなかなか出会うことがなく、とても希少性が高いものと思われます。
付け外しのできるセイフティチェーン付き。
内側に「12KGF」とメーカーのロゴマークが入っています。
ロゴマーク近くにグレーカラーの金属の盛り上がった部分がありますが、ご使用に問題はありません。
ヴィンテージ品につき少々の擦れ、小傷があります。
※撮影に使用されている小物は販売商品ではありません。
【WINARD/ウィナード】
1946年ニューヨークで創業したコスチュームジュエリーメーカー。
操業期間は1946~1958年の短い期間、1964年~2005年までの2つの期間になります。
ゴールドフィルド(金張り)のベースに珊瑚や真珠、天然石などを使用し、精巧なデザイン、丁寧な手作業で上質なジュエリーを製作していました。