イギリス アンティーク スタッフォードシャー トビージャグの画像
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※作られてから100年以上経っているお品です。
実用も出来ますが、食洗器、電子レンジ、冷凍庫などの電気製品がまだ存在しない時代に作られたものですので、現代に作られた食器との併用はお勧めしません。
予めご留意ください。

イギリス アンティーク スタッフォードシャー トビージャグ

商品説明
18世紀にそのルーツを持ち、今なお様々なコレクタブルが生産されている、歴史あるコレクタブル・ウェア、トビー・ジャグ
こちらは陶磁器産地として有名なイギリスのスタッフォード州で19世紀中期に作られたお品です。

トビー・ジャグと言えば18世紀と19世紀のイギリスにおいて最も盛んに生産され、その後も今日に至るまで様々なパターンでデザインされているコレクタブルアイテムの一つですが、その特徴として

・丈の長いフロックコート
・三角帽子
・膝丈のブリーチズ(ニッカーボッカーズ)
・チョッキとネッカチーフ

といった18世紀風の衣装を身にまとった恰幅の良い男性像で作られている事が共通しています。

こちらのお品は18世紀当初から作られていた”オーディナリー・トービー”(Ordinary Toby)という類型に属するデザインで、イギリスにおいて美術館所蔵となっているトビージャグの多くもこの型に該当します
また、今日でも同じ雛形を用いて作られた品々を見つけることが出来ますが、19世紀当時の手仕事による彩色であるがために髪・肌・帽子・洋服の色からそれらの布の模様まで、統一されたパターンは決まっておらず、様々なバリエーションが現存しています。

使用感が有り、19世紀当時から実用されていたことが見て取れます。



…トビー・ジャグ
18世紀イギリスで作られるようになった、恰幅の良い男性を模ったキャラクター・ジャグ。
総じて飲酒、喫煙、嗅ぎ煙草等々、嗜好品を嗜んでいるのがその特徴です。
そのルーツには諸説あり、一説にはイギリスの伝説的酒飲み親爺トービー・フィルポット、あるいはシェイクスピアの喜劇「十二夜」の登場人物であるサー・トービー・ベルチがそのイメージのモデルになっていると云われています。
実際に、18~19世紀イギリスの著名なイラストレーターたち(フランシス・ハイマンやジョージ・クルックシャンク他多数)の手で繰り返し描写されたことで、変遷を交えながらそのイメージが徐々に固められていきました。

特定のメーカーや工房が作ったものでは無く、伝承や噂話、出版物や詩作から来るイメージが人々の間で共有されることでその形を成した、歴史あるコレクタブル・アイテムと言えます。
なお、装飾的なアイテムに思えますが、18世紀~19世紀にかけてビールほかアルコール飲料用のピッチャーとしてパブや紳士向けのサロンなどでも実用されていたようです。
今日ではトビー・ジャグ(トービー・ジャグ)=キャラクター・ジャグ全般を指す場合もあります。


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