カップはドイツの陶磁器メーカー、クリスター製陶所の製品。他方ソーサーはドイツ有数のキッチンウェアメーカーであるトーマス社のお品です。
いずれも20世紀初頭から中頃にかけて生産されており、この期間ドイツは帝政(プロシア帝国)から共和制ドイツへの移行と、第一次及び第二次世界大戦を経験する激動の最中にありました。
異なる窯元から生産されたお品の組合せですが、どちらのメーカーも20世紀初頭以降ドイツの大メーカー、ローゼンタール社(Rosenthal)の傘下で操業していたこともあって、当時生産されていた品々のデザインに近似・共通性を見出すことが出来ます。
前述の通りディプレッション・エラ(第一次大戦(大恐慌)~第二次大戦終戦)の頃のお品なので華美さや豪奢さは全くありませんが、素朴な味わいがあります。