1900年代初頭から1960代まで創業していたA.E.グレイ社は著名なデコレーター(陶磁器に絵付けを施す職人。絵付け師)を多数輩出※したことで知られており、日本でも知られている20世紀のイギリス人デザイナー、スージー・クーパーも1920年代〜独立(1929年頃)まで絵付け師としてA.E.グレイ社に在籍し、一デコレーターとして腕を振るっていました。
スージー・クーパーが同社を去った後から生産されていた所謂「スージー・クーパースタイル」に属する最晩年の品物で、スージーの”ウェディング・リング"を彷彿とさせる柔らかいグラデーションの帯が淡い灰色で描かれ、漆のような紅色と共にツートーンでデコレートされています。