イギリスのジョージ・クルースから20世紀中頃に生産されたトースト・ラックです。
焼いたトーストを3枚まで挟める仕様で、素地はバターの様な淡い黄色。飾り付けに金彩の線が描かれています。
1906年イギリスの陶器産地ストーク・オン・トレント市バースレムで創業したジョージ・クルース社は同名の創業者とその息子パーシーに加え親方2人の計4名で営まれていた職人気質な工房です。
今日でも「カメレオン・ウェア」と呼ばれる独特で美しい自社ブランドのコレクタブル・ウェアで知られています。
その一方で、創業から1961年の廃窯に至るまで一貫してティーポットを中心としたテーブルウェアの生産を重視しており、こちらの可愛らしいトースターラックもそういった普段使いの用途でデザインされた一品です。
トースト受けの一カ所、表面の欠けがありますが、補強済みです。