イギリスのフォード・アンド・サンズ社が20世紀初頭に製作した大柄なサービングプレート。
スタッフォード州のストーク・オン・トレント市バースレムで1860年代に生まれ、1960年代に廃窯するまでの100年ほど同地で操業していた窯元です。
艶やかな白色釉の上に瑞々しい藍色で印判刷りされたこちらのパターンはその名も「ハルフォード」。
当時(20世紀初頭)フォード・アンド・サンズ社が数多く手掛けた、エドワード朝期風情のある一品です。
一品料理用の大皿=ミート・ディッシュとして実用されていた物と思われます。
プレートというにはかなり深掘りですので、肉汁たっぷりのロースト塊ないし汁気のある魚料理や煮込み料理を盛るのにおあつらえ向きです。
分厚く、頑丈に作られている食器なので製作から100年を経た現在でも良い状態。
表面にカマヒ(=灰や陶土が固着したまま焼成された細かな粒。ダメージではありません。)があります。
また使用に伴う小傷・汚れがあります。